ここのところ、映画づいている。いろいろ心の重い部分と重なって二の足を踏んでいた「しわ」も、我が師匠のオーダーにより、ご一緒した。ついこないだ「ローマでアモーレ」をやっと観たし、明日は「アンコール!」が観たいという母とともに映画館へ。おそらく今週か来週あたりに「パリ猫ディノの夜」を観るし、「風立ちぬ」はもう指定券を押さえた。来週の火曜日は院生のみなさんを伴って「SHORT PEACE」を観る。
「パリ猫ディノの夜」は、作者のアランとジャンをフォリマージュに訪ねた縁があるし、このおふたりをうちの大学に招聘した縁もある。もう5年近く前のこと。このころもう「猫」を作っていたのだから、本当に時間をかけた長編アニメーションなんだ。
「言の葉の庭」はずいぶん早くに観てしまって、劇場で買ってきたBlu-rayも二回くらい観ちゃった。あとは…「パシフィック・リム」がとても楽しみでたまらないし、あの原作をどう撮っても面白くならないはずがないから「真夏の方程式」まで手を伸ばしたい。
あとなんだっけ、劇場で観ておきたい映画が他にもあったと思う。あ、「タイピスト!」とかね。Blu-rayで観直したいのもある。「アンナ・カレーニナ」(アーロン!!)とか、もちろん「レミゼ」も。映画は、いいなあ。やっぱり映画館で観る映画がいいなあ。
舞台は月末の「頭痛肩こり樋口一葉」までおあずけ。でも、8月にはいると、ぱぱぱっと予定がある。ホリプロ「小野寺」、「American Idiot」、「其礼成心中」その他、たぶん突発も。
目先に人参がこれでもかっの勢いでぶらさがってるなあ。
吊るしたのは、自分なんだけど。
しかし、「しわ」は本当にいい作品でした。自発的にはとても出かけられる心の強さを私は持っていなかったけれど。アニメーションで描くということの意味を、まじまじと見つめることができました。主観でとらえる自分の姿は、現実の自分とはちょっと違っているんだ…なんていうことを、軽々と小気味のよいタッチで観せてしまう。
この作品の、目を背けることができない現実を、もしも実際に「役者」が「演技」をしている姿をカメラで捉えるという方法で作っていたとしたら、かえって現実感を失うだろうし、目も当てられない描写の連続になっていたと思う。
アニメーションのすごさ、を、つくづくと見直してきました。
まあ、あの映画を観て以来、私は自分が楽しいとか、嬉しいとかという気分を味わうたびに、それは刹那的な快楽のあたりの意味しかなさず、気付けば気持ちが重く沈んでいる状態が続いています。
そのせいで、基本的に「何をしていても楽しくない、面白く感じられない」という状況が続いているのですが、この感情…感触は、もう一生元のようには戻らないと思います。