「かぐや姫の物語」

今日は何回も何回も、昨日観た「かぐや姫の物語」のことを思い出し、考えていた。
すごい映画だった。あんな大作アニメーション映画、これから先制作されることはないと思う。
それぐらいのかけがえのなさを感じた。

作画がすごかった。美術もほんとにすごかった。全編通して制作者の魂がみなぎっていた。
制作に関わったすべての人たちが、この作品が完成したことに大きな達成感を持ったに違いない。

正当な、全うな「かぐや姫」の物語だった。彼女の内面に寄り添う映画だった。
国語科の教員だったから、教える責任があって「竹取物語」は熟読し理解した経験がある。だから、本当に些細なことまで「なにが創作か」に気がつけた。
不死の薬と帝のエピソードで終わる原作のラストとこの映画の最後とを今日は特にあれこれ考えた。
ハイジであり、アンでもあったかぐや姫だった。

「姫が犯した罪と罰」というコピーのせいで気持ちが緊張していたような気がするけれど、もっとゆっくりとした気持ちで、可笑しいところなどは遠慮なく笑ったりしちゃばよかった、と思い返す。
だってあんなに見事に登場人物が演技をするんだもの。
「東京ゴッドファーザーズ」のハナちゃんの顔芸に匹敵するカットがたくさんたくさんあったんだもの。

それに………
もうTwitterとかではいやというほど流れているから口にしてしまいますが。
実は私、顎テロにやられたために途中、集中力が崩壊したのです。
あれは、「笑って!」というサインでよかったのかな…。
笑うの我慢したので余程ひどいことになったのですが。

ともかくも、完成おめでとうございます。と心から心の中で祝いました。
もう一度くらいはスクリーンで観たいな。
そしてソフトを手にしてあらゆるシーンを小返しで何度も観たい。

今年は、宮崎駿と高畑勲が全くちがった方法で、同じことを表現したのだな。
「この世界は生きるに値する」と。
それだけでもう、2013年はものすごく特別な一年だったといえると思います。

スタッフロールに卒業生の名前をちゃんとみつけました。
みんながんばったね。できあがってほんとによかったね。
すごいお仕事が形になって、よかったね。
おめでとう。すごい作品を届けてくれてありがとう。

私、こぶしの花が満開になっていくあたりでもう、泣いちゃってたよ。