【どうして私は食べてしまう?】
イライラするとお菓子が止まらなくなる。
体に悪いのは分かっているのに、ジャンクフードを食べすぎてしまう…。
理性で食欲をうまくコントロールできない瞬間は誰にでもあるもの。しかし中にはそれが何度も何度も訪れ、我慢できない衝動に人知れず悩んでいる人がいます。
”どうして私は食べてしまう?”
この切実な問いへのヒントがつい最近発表されました。アメリカにあるデラウェア大学のメリル・ガードナー准教授らの研究チームが、人の心の状態と食の嗜好には強い相関関係があるという研究結果を発表し、注目を集めています。
その発表とは、「人は前向きな気分でいる時は健康的な食べものを欲し、逆に後ろ向きな時はとにかく”美味しい”と感じる食べものを欲するようにな」るというもの。
実験は被験者211人、315人を動員して2回に分けて行われ、人間が前向きな気分でいる時と後ろ向きな気分でいるとき、どのように食べものの選択に影響を与えるのかを様々な角度から検証しました。
その結果から導き出されたのが上の結果でした。人は前向きな時、先の将来のことを考えた行動ができます。そのためずっと健康でいたい、病気になりたくないという理性が健康的な食べものを選ばせます。
それとは反対に、ストレスを感じたり不安感に苛まれると、不安を解消するために脳は一番簡単に幸福感を得られる”食べること”に充足感を求めるようになります。そのうえ厄介なのがジャンクフードや甘いお菓子(indulgent foods)は中毒性があるといわれるほど強烈な満足感を与えてくれること。それを心ゆくまで食べ続けてしまうというのです。
この研究が伝えるのは、ジャンクフードが止められない人、暴走する食欲に悩む人は、自分の心の声にもっと耳を傾ける必要があるということです。社会にいる以上、不安やストレスと無縁ではいられません。でもその不安はジャンクフードでごまかしても消えることはありません。
心と体は密接に関わりあい、すべての異常には原因があります。なんだか食欲がおかしい―それはあなたの心が発する赤信号なのかもしれません。
参考:http://www.sciencedaily.com/releases/2014/02/140212164312.htm
photo by doremiGirl
公認ライター 竹本智子
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